The 13th Pacific Rim Conference of Ceramic Societies (PACRIM13) が、2019年10月27日(日)~11月1日(金)、沖縄県コンベンションセンターにて開催されました。伊藤研究室からは、伊藤と松本が参加し、それぞれ Multifunctional Coatings for Structural, Energy and Environmental Applications および Engineering Ceramics: Processing and Characterization のセッションにて研究発表しました。
第22回セラ協関西支部若手 (Invited)
日本セラミックス協会 関西支部 第22回 若手フォーラム が、2019年10月17日(木)~18日(金)、ホテルフクラシア大阪ベイにて開催されます。伊藤研究室からは、松本が参加しました。関東支部 最優秀賞受賞者として、 研究紹介しました。
原朋弘君 | 研究室訪問
原朋弘君 (2018年度卒) が、研究室訪問に来てくれました!
酸化タングステンの選択的自己配向成長 :: Selective self-oriented growth of tungsten trioxide for electro- and gas-chromic materials (Mater. Lett., 2020)
森下裕貴君 (B4) の研究成果が、Materials Letters 誌に受理されました。論文題目は、「Selective self-oriented growth of (200), (002) and (020) δ-WO3
films via metal-organic chemical vapor deposition」です。
WO3
は、電圧印加やガス吸着により光学的特性が変化する物性を示し、それぞれをエレクトロクロミズムおよびガスクロミズムと呼びます。これら物性の用途として、調光ガラスやガスセンサが挙げられます。また、WO3
は、光触媒材料としても期待されます。
森下君は、WO3
系セラミックスの化学気相析出 (CVD: Chemical Vapor Deposition) に関する研究を進める中で、δ相WO3
単相膜の高速CVD合成に成功し、従来CVD法の2倍~350倍の成膜速度を達成しました。また、これらの化合物が自発的に結晶方位を揃えて気相成長する自己配向成長効果 (self-oriented growth) を見出しました。さらに、W原料の気化温度により、自己配向成長方位を、(200)面、(002)面、(020)面にそれぞれ制御することが出来ました。
伊藤暁彦研究室では引き続き、CVD法により合成したWO3
の光学的特性や触媒特性の評価を進める一方、タングステン系セラミックスの材料探索を行っていきます。
尚、本研究成果の一部は、日本学術振興会科研費・基盤研究 (B) (17H03426) の支援を受けて得られたものです。
A. Ito, Y. Morishita, Selective self-oriented growth of (200), (002), and (020) δ-WO3 films via metal-organic chemical vapor deposition, Materials Letters. http://doi.org/10.1016/j.matlet.2019.126817.
ROUTE 2019AW
伊藤暁彦研究室では、2019年度秋学期ROUTEプロジェクトに研究テーマを提供しています。気相法による無機固体結晶の育成に興味がある学生の参加をお待ちしております。
参加方法等は、ROUTEウェブサイトをお読みください。
ROUTEとは:Research Opportunities for UndergraduaTEsの大文字をならべたもので、本学理工学部学生のみなさんが、理工学の最先端の研究に参加できるプロジェクトです。ROUTEを辞書で調べてみると、船の航路、登山のルート等と出ています。我々教員と一緒に、世界へとつながる大海原へ出航、あるいは研究の険しい坂道を登ってみませんか?(本学ROUTEウェブページより)