2021 年度 エンジニアリングセラミックス若手セミナー オンライン

主催) 日本セラミックス協会 エンジニアリングセラミックス部会
協力) 先進バルク材料とそのシステムの高信頼性化研究会 (バルクセラミックス研究会)

【趣旨】エンジニアリングセラミックスをはじめとして、ガラス、陶磁器、耐火物、バイオセラミックス、粉体プロセスで作られる機能性セラミックス、さらに、薄膜/基板系も含めた広い意味のセラミックスの研究開発分野のさらなる発展・活性化には、若手研究者間、博士課程後期/前期課程で学ぶ学生間の切磋琢磨、情報交換、世代間交流が不可欠といえます。

 コロナ禍の現在、オンライン学会は定着してきましたが、機関を跨いだ学生間の交流の場が失われています。今年度の若手セミナーは、若手研究者間の積極的議論の場として、大学院後期・前期課程および学部学生を対象としたワークショップや研究討論会 (フリートーク) を通して、やる気に満ち溢れた若手研究者を中心とした意見交換を目的とします。

 特に研究者を目指す学生に対して、研究室内とは違った切り口でのデータの解釈法から研究における疑問・悩みを語り合う機会や、博士課程後期進学への興味を持って頂く機会となればと思い活動しています。多くの若手研究者、学生さんのご参加をお待ちしています。

・日 時:                  2021年 9月29日 (水)
・場 所:                  オンライン開催
・定 員:                  40名
・参加費:                  参加登録費 1,000円 ※1
・申込締切:             
 (1) 参加申込み 2021年 8月31日(火) 9月2日(木) (定員40名)
 下記のGoogleフォームより、お申し込みください。
 https://forms.gle/R1uyhfdzRWQQsqyF8

 (2) フリートーク(※2) 申込み 2021年9月7日 (火) (定員4~5名)
 フリートークのタイトル、著者リスト、ご所属をメールに記載して、下記の問合先までお申し込み下さい。合わせて、参加申込みをして下さい。なお、希望者多数の場合には調整させて頂くことがありますのでご了承ください。

・申込・問合先:       伊藤暁彦 (横浜国立大学)   E-mail: ito-akihiko-xr _at_ ynu.ac.jp
・プログラム(案):    
  午前:機関横断・学生参加型オンラインワークショップ
  ランチ:研究室紹介
  午後:フリートーク
  夕方:オンライン懇親会

※1 振込先は、追って連絡いたします。
※2 フリートークでは、ご自身の研究内容を10分程度で発表して頂きながら、質問が出尽くすまで参加者全員で議論を続ける形式をとります。必ずしもうまくいった話ばかりでなく、やってみたけれどもうまくいかない、実験結果が理論と合わないなどといった問題点の指摘や提案という話題提供も歓迎です。ぜひ奮ってお申し込み下さい。
※3 オンラインワークショップでは、所属研究室の異なる学生でチームを組み、各々の研究キーワードを融合して、持続可能な発展に資するイノベーティブでエンセラなアイディアを創出して頂きます。参加者投票により優秀なアイディアを表彰します。

過去の開催情報:http://ceramics.ynu.ac.jp/encerawakate/

第74回CVD研究会 (Invited)

2021年8月6日(金)に、第74回CVD研究会がオンライン開催されました。伊藤が参加し、「レーザーを援用した化学気相析出法による自己配向成長と蛍光体応用」に関する研究成果発表を行いました。

Japan-India YNU symposium 2020

2020年12月27-28日に、Japan‐India YNU Symposium 2020がオンライン開催されました。伊藤研究室からは、松本、川田、藤江、三觜が参加して、研究成果をオンラインポスター発表しました。

第15回セラフェス ★ 優秀発表賞

第15回セラミックフェスタin神奈川が、2020年12月12日(土)、オンライン開催されました。セラミックフェスタin神奈川は、神奈川県下でセラミックス研究を推進する大学研究室間の学術交流を目的とした研究発表会です。

伊藤研究室からは、三觜と藤江が参加して、研究成果をオンラインでポスター発表しました。研究発表を評価して頂き、藤江が優秀発表賞を受賞することができました。研究内容と受賞者の写真を添えた学府のリリースは、次の通りです:藤江

発表題目は、「化学気相析出法を用いたSrハフネート膜の合成と蛍光特性」です。Srハフネートは、密度が高く、実効原子番号が大きいことから、放射線を可視光に変換するシンチレーション結晶として期待されます。しかし、融点が高いことから、溶融凝固法や焼結法による透明蛍光体の合成が困難でした。藤江さんは、気相法による高速エピタキシャル成長を提案し、これを実現するためにまずSr有機金属化合物原料の選定を行いました。次いで、Srハフネートの透明厚膜蛍光体の高速気相成に成功し、その成長様式や蛍光特性を報告しました。藤江さんの優れた発表内容およびプレゼンテーション能力が高く評価され、今回の受賞となりました。

MRM Forum 2020 ★ 優秀若手発表賞

MRM Forum 2020 が、2020年12月7日(月)~9日(水)、オンライン開催されました。 伊藤研究室からは、松本、三觜、藤江が参加し、TS-9 Smart processing のセッションにて研究成果をオンラインポスター発表しました。

研究発表を評価して頂き、松本が優秀若手発表賞を受賞することができました (MRM Forum 2020公式発表)。研究内容と受賞者の写真を添えた学府のリリースは、こちらです。

発表題目は、「化学気相析出法を用いたHfO2透明厚膜の高速エピタキシャル成長とその蛍光特性評価」です。がんの早期発見や空港での手荷物検査の場では、X線を用いた画像診断法が用いられます。少量のX線照射で効率よく撮像を行うためには、優れたシンチレータ結晶が求められます。酸化ハフニウム (HfO2) は、高いX線阻止能を有することから、シンチレータ材料として有望です。一方、融点が高く温度変化に対して可逆相転移を示すことから、従来の溶融凝固法での結晶育成が困難でした。松本さんは、気相法を用いた酸化ハフニウムの透明厚膜蛍光体の高速合成に成功し、そのナノ構造や発光特性を報告しました。松本さんの優れた発表内容およびプレゼンテーション能力が高く評価され、今回の受賞となりました。