極限的励起状態 第11回研究会 ★ 講演奨励賞

2023年6月16日(金)に、応用物理学会 極限的励起状態の形成と量子エネルギー変換研究グループ 第11回研究会 兼 第27回次世代先端光科学研究会がオンライン開催されました。

伊藤研究室からは、出口、橋本が参加して、研究成果をオンラインでポスター発表しました。研究発表を評価して頂き、出口が講演奨励賞を受賞することができました。研究内容と受賞者の写真を添えた学府や学部のリリースは、次の通りです:出口

発表題目は「CVD法によるCe3+添加GAPおよびGAG厚膜蛍光体の合成とシンチレーション特性評価」です。希土類アルミニウムのペロブスカイト相やガーネット相は、優れた放射線阻止能と発光収率を有するシンチレータ結晶として期待されます。しかし、ガドリニウム系のペロブスカイト相 (GAP) やガーネット相 (GAG) に関しては、従来の融液成長法では、優れた結晶育成が困難であり、そのシンチレーション特性は明らかになっていませんでした。出口さんの優れた研究成果およびプレゼンテーション能力が高く評価され、今回の受賞となりました。

ペロブスカイト厚膜シンチレータの高速化学気相析出 :: CVD of Eu- and Tb-doped YAP thick film scintillators (Mater. Trans., 2023)

三觜佑理さん (M2) の研究成果が、Materials Transactions 誌に受理されました。論文題目は「High-Speed Epitaxial Growth of Terbium- and Europium-Doped Yttrium Aluminum Perovskite Thick Film Phosphors Using Laser-Assisted Chemical Vapor Deposition」です。本研究は、Creation of Materials by Superthermal Field 特集号に収録されています。


Y. Mitsuhashi, S. Matsumoto, A. Ito, High-Speed Epitaxial Growth of Terbium- and Europium-Doped Yttrium Aluminum Perovskite Thick Film Phosphors Using Laser-Assisted Chemical Vapor Deposition, Materials Transactions.
https://doi.org/10.2320/matertrans.MT-ME2022001

Link to ScienceDirect Topics: scintillator, chemical vapor deposition

YAG共晶系厚膜シンチレータの化学気相析出 :: CVD of YAG-alumina chemically deposited eutectics (J. Am. Ceram. Soc., 2023)

三觜佑理さん (当時M2) および松本昭源さん (D3) の研究成果が、J. Am. Ceram. Soc. 誌に受理されました。論文題目は「Chemical vapor deposition of ordered structures in YAG–alumina eutectic system」です。2023年5月5日にオンライン公開され、2023年6月7日にOpen Access化されました。

詳細は、プレスリリースをご覧ください。

メディア掲載
OPTRONICS ONLINE | 日本の研究.com
EurekAlert! | Phys.org | AZO MATERIALS | SEMICONDUCTOR DIGEST

尚、本研究成果の一部は、日本学術振興会科学研究費補助金・特別研究員奨励費、NEDO官民による若手研究者発掘支援事業、横浜工業会学術研究推進援助、環境情報研究院共同研究推進プロジェクトの支援を受けて得られたものです。


Y. Mitsuhashi, S. Matsumoto, A. Ito, Chemical vapor deposition of ordered structures in YAG–alumina eutectic system, Journal of the American Ceramic Society.
https://doi.org/10.1111/jace.19176

Link to ScienceDirect Topics: scintillator, chemical vapor deposition, eutectics

LuAG共晶系厚膜シンチレータの化学気相析出 :: CVD of LuAG-alumina chemically deposited eutectics for scintillators (Opt. Mater., 2023)

松本昭源さん (D3) の研究成果が、Optical Materials 誌に受理されました。論文題目は「Growth and scintillation properties of Ce3+:LuAG–Al2O3 chemically deposited eutectics」です。本研究は、東北大学およびファインセラミックスセンターとのそれぞれの共同研究の成果をまとめたものです。


S. Matsumoto, S. Kurosawa, D. Yokoe, T. Kimura, A. Ito, Growth and scintillation properties of Ce3+:LuAG–Al2O3 chemically deposited eutectics, Optical Materials.
https://doi.org/10.1016/j.optmat.2023.113674

Link to ScienceDirect Topics: scintillator, chemical vapor deposition, eutectics

セラ協 2023年年会

日本セラミックス協会 2023年年会が、2023年3月8日(水)〜10日(金)、神奈川大学みなとみらいキャンパスにて開催されました。伊藤研からは、松本、出口、中山、藤村、伏屋が参加して、「エンジニアリングセラミックス」および「ガラス・フォトニクス材料」セッションにて研究発表しました。

松本昭源 博士論文公聴会 (1/19 1630)

博士課程後期3年生の松本昭源の公聴会を、下記の日程で開催いたします。

題目:高速化学気相析出法による Al2O3-Lu2O3系複合材料の合成に関する研究 (Preparation of Al2O3-Lu2O3 Composite Materials by High-Speed Chemical Vapor Deposition Method)

日 時・場 所:2023年1月19日(木) 16:30~18:00 環境情報1号棟314室

発 表 者:松本 昭源

問い合わせ先:伊藤 暁彦 (ito-akihiko-xr _at_ ynu.ac.jp)

第17回セラフェス ★ 奨励賞

第17回セラミックフェスタin神奈川が、2022年12月10日(土)、神奈川大学みなとみらいキャンパスで開催されました。セラミックフェスタin神奈川は、神奈川県下でセラミックス研究を推進する大学研究室間の学術交流を目的とした研究発表会です。

伊藤研究室からは、7名の学生がポスター発表参加し、研究成果を現地でポスター発表してきました。また、11名の学生が聴講者としてポスターセッション等に参加し、学術交流してきました。研究発表を評価して頂き、敷地が奨励賞を受賞することができました。研究内容と受賞者の写真を添えた学部のリリースは、次の通りです:敷地

発表題目は、「 Eu3+添加 HfO2膜の石英ガラス基板上への自己配向成長」です。賦活元素を添加した酸化ハフニウムは、 Hf元素由来の優れた放射線阻止能を有することから、 X線撮像装置における放射線誘起蛍光体への応用が期待されます。しかし、可逆的相転移を示すことから、単結晶育成や透明セラミックスの合成が難しい材料です。敷地さんは、酸化ハフニウム柱状晶を石英ガラス基板上に自己配向成長させることに成功しました。敷地さんの優れた発表内容およびプレゼンテーション能力が評価され、今回の受賞となりました。