第14回セラフェス ★ 最優秀発表賞・奨励賞

第14回セラミックフェスタin神奈川が、2019年12月14日(土)、神奈川工科大学にて開催されました。セラミックフェスタin神奈川は、神奈川県下でセラミックス研究を推進する大学研究室間の学術交流を目的とした研究発表会です。

伊藤研究室からは、相田、加藤、松本と伊藤が参加しました。研究発表を評価して頂き、松本が最優秀発表賞、相田が奨励賞を受賞することができました。松本は二年連続の最優秀賞の受賞となります。研究内容と受賞者の写真を添えた学府のリリースは、次の通りです:松本相田

松本さんの発表題目は、「ハフニア膜の高速配向成長およびマイクロカンチレバー法による機械的特性評価」です。ハフニアは、靭性と遮熱性に優れる高温構造材料であり、内燃機関向けの遮熱・耐環境コーティング材料として期待されますが、コーティング技術に加え、その機械的特性の評価手法の開発が急務です。松本さんは、化学気相析出法を用いてハフニアのコーティング技術を確立、集束イオンビーム加工技術を用いてハフニア膜内部に微小カンチレバーを作製し、ハフニア膜の機械的特性を評価しました。松本さんの優れた発表内容およびプレゼンテーション能力が高く評価され、今回の受賞となりました。
相田さん発表題目は、「Yフェライトのエピタキシャル成長における結晶相制御と磁気特性」です。イットリウム (Y) フェライト系化合物は、物質の磁化に伴い旋光性や電気分極を発現する機能性材料群です。相田さんは、Yフェライトのガーネット (YIG) やペロブスカイト (YIP) のエピタキシャル成長に関する研究を進める中で、下地基板の選択によりYフェライト膜の結晶構造を制御できることを見出しました。相田さんの優れた発表内容およびプレゼンテーション能力が評価され、今回の受賞となりました。